オフセット（V）は、フロントホイールのステアリング軸とアクスルマウント（ハブ軸）の間の垂直距離です。
オフセットは、フォーククラウン／ステアリング軸を含むフォークのドロップアウトに設定されます。
F 232 ONEフォークの場合、ステアリング軸に対するクラウンのオフセットのみが異なっており、クラウンに対するドロップアウトのオフセットは、どちらも同じです。
フォークのオフセットは、必然的にトレイルに影響します。
トレイルとは、ステアリング軸から延長された仮想線が地面と交わる点と、ホイールの中心から下ろした垂直線が地面と交わる点(タイヤの接地点)との距離のことを指します。フォークのオフセットが長いほど、トレイルは短くなります。
トレイルは、自転車の以下の2つのハンドリング特性に影響を与えます。
トレイルが長いほど、フロントホイールの直進安定性が向上します。その一方で、操縦に必要な力が増大し、低速でハンドル操作が難しくなるため、自転車の操縦性が低下します。
トレイルが短いほど、自転車の操縦性が向上し、低速でのハンドル操作が容易になります。ただし、高速では直進が難しくなるため、フロントホイールがふらつきやすくなります。
トレイルは、フレームのジオメトリーやコンポーネントにいくつかの変更を加えることで変化します。
自転車を開発する際にエンジニアは、特定のバイクにとって最高の走行性能を確保するために、ライダーの乗車姿勢、ホイールベース、トレイル、ステアリング圧、およびコンポーネントのさまざまな特性など、バイクのジオメトリーに関連するあらゆる要素を考慮します。したがって、サスペンション フォークのオフセットは、フレームのジオメトリーだけでなく、そのバイクに求められる特定の用途にも適合しなければなりません。
オフセットテクノロジーは以下の製品で活用されています。
